片上雅仁さん(S50年卒)の新著「秋山真之の謎を解く」(アトラス出版)が発売されました。
下記内容amazonサイトより転載
■内容(「BOOK」データベースより)
「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」に込められた意味とは? 正岡子規との魂の交流、幻の水雷奇襲戦法、日露戦争後の活躍、これまでの評伝ではほとんど触れられなかった晩年の宗教への傾倒など、秋山真之の全生涯を徹底検証し、その真相に迫る。圧倒的な最新評伝。
著者からのコメント
この本は、心霊研究やスピリチュアリズムに関心のあるかたにも、興味深く読んでいただけるものと思っています。もちろん、そういうことには特に関心のない方にも面白く読んでいただけるように書いたつもりであります。
秋山真之には多くの謎があります。 謎解きのポイントのひとつは、真之が「直観像素質者」だったことであると考えております。一度見た場面や情景を、写真のように頭のなかに焼き付けることができ、何年たっても、それを精確に思い出すことができる人のことを「直観像素質者」と言います。真之も正岡子規も、ともに直観像素質者でした。
そして、直観像素質者は、しばしば、いわゆる霊感体質であり、心霊とか霊魂とかいうことに対して、きわめて敏感です。
謎のひとつは、「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」という、あのあまりにも有名な一文は、何のために、誰に宛てて書かれたものか、ということです。あの一文は、真之と子規の、まさに魂響き合った関係のなかから出てきたものであると筆者は考えています。
バルチック艦隊が、対馬・津軽・宗谷のうちのどこへ来るかということについて、真之はどう考えていたのか。日本海海戦における「敵前大回頭」は、ほんとうに真之が発案したことだったのか。結局はおこなわれなかった海戦劈頭の水雷奇襲戦法とはどのようなものであったのか。砲撃戦真っ最中における第一戦隊の「戦場離脱」は、ほんとうに真之をはじめ連合艦隊司令部による判断ミスで行われたことであったのか。
(中略)
本書では、真之をめぐるいくつもの疑問に対する答えを捜しながら、秋山真之という人を、その時代状況のなかにおきながら、多面的立体的に描き出し、彼が現代に対して遺したメッセージを読み取ろうとしたつもりであります。
前著 『秋より高き・・・・晩年の秋山好古と周辺の人々』 と併せてお読みいただけるとありがたいです。
|