※ 以下の文章は(株)ジョイ・アート制作記者会見のご案内および坊っちゃん劇場わらび座制作部の企画書より抜粋して掲載しております。
坊っちゃん劇場(愛媛県東温市)では第7作を、日本で初めての産科の女医になったフォン・シーボルトの娘「イネ」の人生を舞台化します。作者は横内謙介(劇作家・演出家・扉座主宰)さんです。「幕末は、龍馬等に代表される男だけの世界だと思っていましたが、おイネの生き様は“龍馬の女版”のように思えてきます」と横内先生は語っておられます。
出生の特異さ・女性に開かれていなかった医学・時代の閉塞感を、切り開き乗り越えていくおイネの人生から、「人はいかにして夢を持ち、誇り高く生きぬけるか」をミュージカルの舞台でお届け致します。
振付に、坊っちゃん劇場では初めてのラッキィ池田さん(振付師・タレント)を迎えます。
宣伝美術の原画を、ご両親が愛媛県出身で愛媛県とも関係の深い漫画界の重鎮、松本零士さんにお願いしております。
制作記者会見
日 時: 平成23年11月13日(日)11時~11時50分
場 所: 秋葉原(ベルサール秋葉原)
出席予定者(敬称略)
・横内 謙介 劇作家・演出家・扉座主宰
・ラッキィ池田 振付師・タレント
・松本 零士 宣伝美術(ポスター・チラシ)原画 漫画家
・中村 時広 愛媛県知事
・笹本 成子 わらび座プロデューサ
・越智 陽一 ジョイ・アート代表取締役
・山川 龍巳 坊っちゃん劇場支配人
問い合わせ先: 089-955-1174
※ 12/5には、出演者オーディションも開催されます。
平成23年12月 5日 於 新宿 http://www.botchan.co.jp/audition.html
<制作にあたって>
小さな藩でありながら、世界の最新の知識を取り込んで、新しい時代を切り開いていく誇り高い藩であった宇和島藩。幕末期、藩主伊達宗紀の内命により、卯之町で開業医となり、“二宮塾”を開き、シーボルトの高弟で、“医聖”と地域の人々に慕われた蘭方医・二宮敬作。宇和島藩で、西洋兵学・蘭学の講義翻訳を手がけ、洋式軍艦の雛形を製造した村田蔵六(後の大村益次郎)。この二人の強い関わりから、出生の特異さ・女性に開かれていなかった医学・時代の閉塞感を乗り越え、日本初の産科の女医となった、シーボルトの娘“おイネ”の人生を描きます。「人はいかにして夢を持ち、誇り高く生きぬくか」、パワーあふれる人間像を、四国愛媛から発信します。
<作品内容>
主人公“おイネ”は、「シーボルトという偉い医者の娘」という誇りと、「異人の子・混血児」という差別・偏見・コンプレックスの中で育ち、普通の娘として生きて行く道は選べなかった。選ばなかった。周囲の偏見や母に反逆するイネを、長崎から宇和島藩卯之町に引き取り、「女であっても学問を究めたい」という願いをまっすぐ育てていく二宮敬作。敬作自身もまた、家族の反対を押し切って長崎で苦学の中、美馬順三・シーボルトという師にめぐり会い、自身の運命を切り開いた人であった。しかし、やがて、医者・敬作の大きな苦しみを知っていくイネに、「あなたは何の為に学問をするのか」と投げかける一人の青年が現われる・・・。
舞台は、明治三十年(1897年)頃、宇和島に向かう船上。老イネ(70)の回顧と船上での事件を重ねながら進んでいきます。
坊っちゃん劇場 http://www.botchan.co.jp/
只今「誓いのコイン~ロシア兵をもてなした松山~」を上演中です。感動の物語です。帰省の際はぜひご覧ください。
【過去の上演作品】
第1作 ミュージカル「坊っちゃん!」 2006年
第2作 ミュージカル「吾輩は狸である」 2007年
第3作 ミュージカル「龍馬!」 2008年
第4作 ミュージカル「鶴姫伝説」 2009年
第5作 ミュージカル「正岡子規」 2010年
第6作 ミュージカル「誓いのコイン」 2011年 上演中?2012年3月
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