渡部数馬さん(S33年卒)の映像作品「還らざる兄」が、令和3年度映画祭「全国ビデオ映像コンテスト」(東京アマチュア映像連盟主催)で入選3席に選ばれました。
「還らざる兄」は、お兄様(インパール作戦で戦死)からの書簡の紹介や当時の戦況、令和元年の追悼の様子、お兄様が出征前にご実家に植えられた松の木などが、BGMを交えながらテンポよく映像に織り込まれています。
また、渡部さんは俳句倶楽部青柳(関東支部の部活動)のメンバーでもあり、俳句も映像の随所に登場します。「一馬」は、渡部さんの俳号です。
「還らざる兄」
映像は、こちらからご覧になれます。(YOU TUBE限定公開)
「全国ビデオ映像コンテスト」は、今年で54回目を迎えたビデオ作品のコンテストです。
今年はコロナ禍の影響で応募数が少し減っているようですが、毎年の出展作品は80点前後とのことです。
授賞式および作品発表は、毎年江戸東京博物館で実施されますが、コロナ禍の影響で今回は未定です。
【渡部数馬さんのコメント】
小生は初めての応募でした。地域の趣味の会で映像作品を作成し、年一回市民向けに上映会を開催しています。今年はコロナ禍で上映会は中止しましたが、仲間から作品をコンテストに出すようにと背中を押され応募いたしました。思いがけず入選の知らせを受け、これからの制作活動の励みになります。
戦死した長兄が出征前に家族に宛てた軍事郵便を、母が大切にタンスに保管していました。昭和52年母他界の際、それをコピーして子供たちに貰っていましたが、小生は度々の転勤で存在が曖昧でした。最近終活の一環で書類整理をした際、見出しまして読み返してみると、戦争に巻き込まれた青年の国を思う気持ち、家族の長男である自覚などがひしひしと感じとれました。作品はこれらの書簡を元に作ったものです。
(参考)過去の作品で下記の様なタイトルも有ります。良かったらご覧ください。
https://youtu.be/naJl3Dgesu4 宇宙ステーション「きぼう」を見よう
https://youtu.be/Csi6XlzUAJQ おくのほそ道芭蕉の旅立ち
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